【成幸本】書店

ツイてる人生の側らには必ず良き本があります。「この本で私は幸せになった!」と思った、自己啓発本等を紹介していきます。逆境にいるあなた、今よりもさらに幸せになりたいあなたが探す本が、幸せの名言がきっと見つかるブログです。

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林修先生 夏休みの推薦図書 『注文の多い料理店』『蜜柑』 『今でしょ!講座』生放送スペシャル

      2015/06/21

 おはようございます。

 神谷です。

 早起きはするものですね。

 朝起きてテレビを付けたら、林修『今でしょ!講座』夏休み 生放送スペシャルがやっていました。

 この番組すごく好きで、朝から楽しんでしまいました。

 今回の記事は、その番組で紹介していた、林修先生の夏休みにお薦めの本の紹介です。

 宮沢賢治 『注文の多い料理店』

 

 ストーリー

 わたしは、この本を読んだことが無いので、林修先生から聞いた通りのストーリーを。

● ある紳士二人が狩りをしていたところで、山の中で料理店を見つける

● こんなところに料理店があるのはおかしい、と思いながらも看板を見てみる。

● そうすると、この料理店は注文が多いと書いてある。疑問に思うが、とにかく入る。

● 店に入ると、酢の臭いがする香水を自分の身体に降りかけろ、などなど店側が紳士二人に注文を出してくる。

● その店は、紳士二人を食べようと、二人を料理しているのだった。

● 命からがら逃げてきたが、痩せ細った二人の姿が元には戻らなかった。

 というようなストーリーが紹介されていました。

同じ本を読んで読書感想文を何度も提出する 

書籍

 林修先生は、子供の頃、この本の感想文を何回も提出したそうです。

 同じ感想文を何回も提出したのではなく、この『注文の多い料理店』を何度も読み直して、その都度、新しい感想文を書いたそうです。

 「なるほど!」

 と思いました。

 これは、さぼっているわけではありません。

 そして、すごくいい本の読み方だと思うのです。

 気に入った本は、何度読み返すべきです。

 一回読んで、本からのメッセージをすべて受け取れるわけではありません。

 また、読み手の成長に合わせて本から受ける影響って違うのです。

 ですから、こんな方に特におすすめです。

■ 毎年の読書感想文が苦手な方

 今まで、読んで気に入った本をもう一度読んで読書感想文を書きましょう。

 多分、以前に読んだときよりも多くの贈り物を本から受け取ることができます。

 そして、担任の先生から、

 「去年もこの本だったんじゃない」

 と言われたら、堂々と、

 「読むたびに、違った感想があるんです」

 と言ってください。

 それで、さぼっていると評価するような先生だったら、こっちら願い下げだ!!と思っていいでしょう。

■ スゴク本が好きな方

 スゴク本が好きな方は、自分で時間を作って本をたくさん読むと思うのです。

 しかし、読書感想文はあまり書きませんよね。

 そして、私の経験から、本が好きな方は、どんどん読みたい本が出てくるので、同じ本を読み返すことがあまりありません。

 だから、読書感想文を書くという特別な時には、今までで一番気に入った本の読書感想文を書くのです。

 本をたくさん読む人は、本を読むたびにどんどん成長していっているのです。

 そんな人が気に入っている本ですから、たくさんのメッセージを発している本なのはまちがいありません。

 そんな本のメッセージをたくさん受け取り、そして、感想文で、本にメッセージを返す。

 これって、スゴク本のいい読み方なんです。

 ぜひ、林修先生のように、同じ本を何度も読み返す機会を持ってほしいと思います。

芥川龍之介 『蜜柑』

 この本については、芥川龍之介が、主人公の心情をどのように読者に伝えたかという、その伝え方の見事さを林修先生は語っていました。

 或曇つた冬の日暮である。私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下して、ぼんやり発車の笛を待つてゐた。

 この「或曇つた冬の日暮である。」というところで、なんか気落ちした、主人公の心情を現しています。

 私の頭の中には云ひやうのない疲労と倦怠とが、まるで雪曇りの空のやうなどんよりした影を落してゐた。私は外套のポツケツトへぢつと両手をつつこんだまま、そこにはいつてゐる夕刊を出して見ようと云ふ元気さへ起らなかつた。

  さらに、主人公の疲労、倦怠感を「まるで雪曇りの空のやうなどんよりとした」とあらわして、こう、文字だけではなく、身体を包む世界を主人公と共有しているような雰囲気を作っていると言っていいでしょう。

 それは油気のない髪をひつつめの銀杏返いてふがへしに結つて、横なでの痕のある皸ひびだらけの両頬を気持の悪い程赤く火照ほてらせた、如何にも田舎者ゐなかものらしい娘だつた。しかも垢じみた萌黄色(もえぎいろ)の毛糸の襟巻がだらりと垂れ下つた膝の上には、大きな風呂敷包みがあつた。

 車掌と、乗客の一人の少女のトラブルが、さらに主人公の気持ちをいらだたせる。

 萌黄色というのは、くすんだ緑色と言った感じの色。

 そんな色が、主人公の心に広がっていくさまが分かります。

 さうしてその四角な穴の中から、煤を溶したやうなどす黒い空気が、俄にはかに息苦しい煙になつて、濛々もうもうと車内へ漲みなぎり出した。

 そんな苛立ちを主人公に与えた少女ですが、もうもうと煙を吐く汽車がトンネルに差し掛かろうとするところで、なんと窓を開けてしまいました。

 社内にもうもうと煙が入ってきて、主人公の怒りがさらに高まるのを、「煤を溶かしたやうなどす黒い空気」という色で表しています。

 なぜ、少女が、窓を開けたのか。

 それは、たぶん、奉公に向かうその少女の弟妹たちが、少女を送るために、トンネルの向こうで待っていたのだった。

 窓から半身を乗り出してゐた例の娘が、あの霜焼けの手をつとのばして、勢よく左右に振つたと思ふと、忽ち心を躍らすばかり暖な日の色に染まつてゐる蜜柑みかんが凡そ五つ六つ、汽車を見送つた子供たちの上へばらばらと空から降つて来た。

 少女の気持ちを知って、そしてその蜜柑をあたたかな色を見て、

 私の心の上には、切ない程はつきりと、この光景が焼きつけられた。さうしてそこから、或得体えたいの知れない朗ほがらかな心もちが湧き上つて来るのを意識した。私は昂然と頭を挙げて、まるで別人を見るやうにあの小娘を注視した。小娘は何時かもう私の前の席に返つて、不相変あひかはらず皸ひびだらけの頬を萌黄色の毛糸の襟巻に埋めながら、大きな風呂敷包みを抱へた手に、しつかりと三等切符を握つてゐる。…………
 私はこの時始めて、云ひやうのない疲労と倦怠とを、さうして又不可解な、下等な、退屈な人生を僅に忘れる事が出来たのである。

 と青年の心は穏やかになっていった。

 色を上手に使って、読者に青年の心を体験してもらう、そんな芥川龍之介の天才的な文学を味わってみましょう、という事でした。  

 神谷あつしからもおすすめの図書

 わたしからも、夏休みのおススメの図書を紹介します。

 アメブロの図書の紹介記事でもスゴク人気のあり、そして読んだら

 「人生の得」

 と思える2冊です。

 一冊は、『アルケミスト

 もう一冊は『賢者の書

 それぞれに記事の紹介のリンクを張っておきました。

 どちらもすぐれものです。

 紹介記事で、私の視点を書きまくっていますが、そんなことにはひっぱらぜずに自由に感じてください。  

 - 小ネタ

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