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感動

今までになかったスペースファンタジーだ/『イムリ』 三宅乱丈

2015-01-13

 おはようございます。

 神谷です。

マンガを読んでいました

 最近はたくさんマンガを読んでいます。

 それも、一気読みで、一日、何時間も連続して読んでしまいました。

 それほど熱中できるマンガがあるというのもうれしいものです。

 今回紹介するのは、『イムリ』(三宅乱丈)です。

 この『イムリ』ですが、個人的には好きな絵ではありません。

 そして、タイトルも、表紙を見ただけではぜんぜん何の話か分からないと思います。

 絵柄も、「西洋中世の話か?」と思う感じです。

 でも、読んでみたらぐいぐい引き込まれてしまいました。

 『イムリ』は、スペースファンタジーと言っていいと思います。

一つの世界観を作り出す

 『イムリ』は地球の未来とか、過去の話・・・というわけではありません。

 三宅乱丈という作者が独自に作り出した宇宙を描いています。

 似ているのは、「人の形」だけ。

 人のもっている能力も、権力構造も、人種も、自然も、惑星も全て、三宅乱丈という人が作り出しました。

 この作者、天才です。

 ですが、読み始めると理解が大変です。

 出てくる言葉の一つ一つが、現在の世の中に存在しないものがたくさん出てきます。

 第一巻を読み始めたとき、

 「どこがおもしろいんだ、絵も稚拙だし、訳が分からん」

とおもいました。

 Amazonの感想に

絵が落書きみたい。なんでこんなに評価が高いんだ?ストーリーもついていけない。私がおかしいのか?評価の高い作品が分からない自分が悲しい、もしかするとこれは芸術?作品??。「デビルマン」「荒野の少年イサム」世代の私では無理ってことか・・・。(/_;)/~~

 こんな感想がありましたが、この気持ちスゴクよくわかります。

 私も、「デビルマン」「荒野の少年イサム」の世代だし。

 しかし、ガンバッテ読んでみてください。

 読むごとに物語に引き込まれていきます。

 だんだん、『イムリ』の世界が頭の中に明確になっていくのです。

『イムリ』の世界

 『イムリ』に描かれている世界を少しだけ紹介します。

 『イムリ』に描かれる世界には、カーマ、イムリ、イコルと三つの種族が出てきます。

 惑星ルーンで4千年前にカーマとイムリが戦争をして、その結果惑星ルーンは氷河期に入ってしまったようです。

 カーマは隣惑星のマージに避難。

 イムリは凍り付いたルーンで過ごしていたとのこと。

 4千年の時は戦争を忘れさせ、ルーンの氷も解け始めました。

 そして、カーマはルーンに移住を始めます。

 しかし、カーマはルーンに残ったイムリが邪魔です。

 カーマはイムリを徐々に消滅させることをもくろんでいます。

 カーマの科学力はイムリをはるかに凌駕しているのに、なぜか一気にイムリを攻めません。

 それはなぜか?

 イムリ自身は忘れているのですが、イムリには4千年前の兵器を扱う力があるから。

 そのことに気付いたデュルクは・・・。 

 あまりに壮大な話で、さわりを紹介しただけでは訳が分からないかもしれませんが、すごいSFなんです。

 スペースファンタジーが好きな方なら、とにかくおススメ。

 絶対に、1,2巻であきらめないで読み続けてください。

 そうしたら、もうあなたを離しません。

 もっと、画力のある作者だったらよかったのに・・・と思ってしまいます。

 小説でもよかったんじゃないかなぁ、とも考えてしまいました。

 でもでも、本当に面白いマンガなんです。

 1巻から、16巻まで2日かけて一気に読んでしまいました。

 次の巻も楽しみです。

 

 

 

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