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『その後のツレがうつになりまして』 細川貂々

2014-07-29

おはようございます。

神谷です。

『その後のツレがうつになりまして』は『ツレがうつになりまして』の続編です。

タイトルを見れば一目瞭然なのですが・・・。

映画『ツレがうつになりまして。』はこの二冊の話が入っていると思います。

個人的に思ったのは、一作目の『ツレがうつになりまして』はかなり書くのが辛かったのかもしれませんが、なるべく、つらい生活の中でも明るいことを書こうとしていたのだと思います。

『その後のツレにうつになりまして』は、もうちょっとツッコんで書いているんじゃないかと。

大まかなストーリーは、映画版の記事と、『ツレがうつになりまして』で書いているので、『その後のツレがうつになりまして』に関しては、気になったエピソードをかいつまんで紹介したいと思います。

家族がうつになったら経済的問題は避けられない

家計に悩む

やはり、病気になると、お金の問題は避けられませんね。

『ツレがうつになりまして』には、お金の問題が出てきませんでした。

それは、かなり深刻な問題だったから出せなかったのだと思います。

『その後のツレがうつになりまして』は『ツレがうつになりまして』がヒットした後に書いたので、きっと経済的に辛かったことを書けるようになったのですね。

さらに、『ツレがうつになりまして』を書く時のエピソードも載っていました。

本の企画が通ったときに、喜んだ著者ですが、その時にツレの日記を見せてもらい、そこで自殺未遂のことなどを知り、あまりのショックで本が書けなくなってしまったと。

『ツレがうつになりまして』の明るさは、このような本当のショッキングなことを避けて書いた本なんじゃないかと思います。

うつになったら会社をやめてはいけない

 会社を辞める

うつになった原因が会社にある場合でも会社を辞めてはいけないようですね。

それは、経済的な理由もあります。

それ以上に、うつは逃避心理から出ていることがあるようです。

そして、どんどん現状から逃避をするようになります。

会社を辞めたい

 ↓

離婚をしたい

 ↓

親子の縁を切りたい

 ↓

今の場所から逃げたい

 ↓

死にたい(生きることから逃げたい)

となるようです。

逃げるのではなく、現状を改善する方向に向かうのが良いそうです。

それから、医療費の補助や、、カウンセラー費用が保険適用になる、休業補償があるなどの社会的補助があることが紹介されています。

『その後のツレがうつになりまして』を読んでそれらの制度が理解できるわけではありませんが、

「ああ、そんな制度があるんだ」

ということを知っておくのはいいことでしょうね。

人生の経験をすべて活かそう

 海に向かって

『その後のツレがうつになりまして』の最後には、ツレが薬を飲む必要がなくなって、本も出たことで、うつに関する講演活動をする話が出ています。

映画でも、そのシーンがあって、なかなか感動的でした。

この二人の生活も、うつに関する情報を提供することで、だんだん成り立っていきます。

「人生に無駄なことはない」

と言いますが、これは本当ですね。

しかし、この言葉少し違和感があるのです。

人生何も考えないで流れに任せていたら、無駄なことだらけなんだと思います。

「人生の経験をすべて活かしてみよう」

というのが正解なんじゃないかと思います。

最後に、明るいマンガからはあまり伝わってきませんが、

■ 病気のこと

■ お金のこと

■ 人間関係のこと

かなり、つらいことが多かったと思う二人ですが、明けない夜はないということを教えてくれるマンガだと思います。

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