おはようございます。
神谷です。
人は不幸を維持するところがある。
それは、「不幸を維持している」という自覚がないから難しい問題です。
何でか?
それは、「変化」が嫌なのです。
これは、石井裕之氏が言っていた「潜在意識の現状維持プログラム」というものです。
幸せになるということは天から何かが降ってくることだと思っている人が多いと思います。
幸福になるにも、努力とか意志が必要になるという事なのですね。
では、物語です。
ドニを誘って金持ちの使用人になったロラン。
そんな生活で、ロランはどんな「幸福論」を学んでいくのでしょうか?
不機嫌は伝染する
ロランは、休みの日に街に出ると、エミールに出会います。
エミールはロランをカフェに誘いました。
そのカフェで、お客さんがウェイターに怒っています。
それを見たエミールはロランに言います。
あのように不機嫌な人がいるときは、注意しなければいけませんよ。
不機嫌は伝染しますから。
しかし、不機嫌の対処法はごく簡単なものなのです。
ただ、一言親切な言葉を。
感謝の言葉を言えばいいだけです。
微笑んで言えるとなおいいですよ。
そういえば、斎藤一人さんのお弟子さんの話で、こんなのがありました。
すごく自分を嫌っている上司がいて、自分のやりたい仕事をやらせてもらえない。
どうしたらいいか一人さんに相談したところ。
「”感謝しています”、ってその人に行ってごらん」
とのアドバイス。
相手は自分を嫌っているのですから、自分もも相手をすごく嫌いなわけです。
そんな人に「感謝しています」って言うなんて・・・・とすごく悩みましたが、ある日実行に移すと、人間関係がコロッと変わったそうです。
人は、相手が自分に向けて、言葉だけでも
「ありがとう」とか「感謝しています」ということを投げかけられると、怒り続けたり、嫌い続けたりはできないみたいですね。
しかし、実際、嫌っている人間に、
「感謝しています」とは言いずらい、言えないもの。
アランは、『幸福論』で、
「それをするのが、意志の力」
と言っています。
「幸福」も軌道に乗せるためには、いろいろ苦労を伴うのですね。
「情念」に流されるだけでは、幸せになれないということは肝に銘じておくべきです。
とはいえ、不機嫌な人がいて、その人の不機嫌を自分が何とかしなくていいのなら、とりあえずは
「逃げる」
のがいいんじゃないでしょうか。
あんまり関係ないのに、不機嫌な人に関わって、自分も不機嫌になって、嫌な思いをすることはよくあることです。
伝染するものには近づかないことが一番です。
付け加えると、「上機嫌」も伝染します。
誰しも上機嫌にはなりたいもの、だから、上機嫌の人は人を惹きつけます。
幸せは人は上機嫌です。
そして、人を惹きつけて、もっともっと幸せが増していくのですね。
この先、ロランはどんな幸福になる方法を学んでいくのでしょうか?
次回につづきます。
ご購入の際は、こちらからどうぞ。