異世界マンガ・ライトノベルは砂糖たっぷりの清涼飲料水みたいだと思う。
それは、
「自分の望んでいた世界がそこに広がっており、すごくスカッとする。」
からです。
一方、たいていの異世界マンガ・ライトノベルには、
人生教訓のようなもの
ビジネス視点で役に立つもの
人格形成に貢献するもの
はほとんどありません。
あっても、すごく薄いです。
そして、ほぼパターンが似通っています。
ですから、異世界マンガ・ライトノベルを読んでも、いつも「脳」の同じ場所がぐるぐる回っていて、「脳」の発達にもあんまり貢献していないんじゃないかと思います。
異世界マンガ・ライトノベルのパターン
異世界マンガ・ライトノベルは、だいたい以下のようなパターンです。
▽ 社畜の社員や引きこもり・ボッチの高校生が突然異世界に召喚または転生する。
↓
▽ 召喚や転生に伴ってチートな能力を授けてもらう
↓
▽ チートな力を使って異世界で活躍していくうちに、主人公に憧れる女性たちがどんどん増えていく
↓
▽ ・・・
「チートな能力」
を持った時点で、物語はあんまり人生には役に立たない本・・・そう、飲み物でいえば、砂糖たっぷりの清涼飲料水みたいになりますね。
異世界マンガ・ライトノベルの読み方
異世界マンガ・ライトノベルは数多くありますので、外れの少ない、おススメの読み方は、コミック化された異世界マンガ・ライトノベルから読みましょう。
異世界マンガ・ライトノベルを読むのには、
お金も、
時間も、
かかりますから、カスを読んで無駄にはしたくないですよね。
コミック化には、時間もお金もかかります。
面白いライトノベルでなければ、コミック化されません。
コミック化された異世界ライトノベルを読んで気に入ったら、ライトノベルも読む。
そして、ライトノベルの続きが気になったら、
のサイトで、その異世界ファンタジーライトノベルを検索して、あったら、その続きを読む。
と言うのが、ファンタジーライトノベルの読み方です。
ファンタジーライトノベルの多くは、『小説家になろう』で、人気の出たライトノベルが出版社の目に留まり、出版されることも。
ですから、気に入った異世界ファンタジーライトノベルの続きが『小説家になろう』でその先まで掲載されている可能性は高いです。
おススメの異世界マンガ・ライトノベル
では、ここで神谷おススメの異世界マンガ・ライトノベルをご紹介します。
二度目の人生を異世界で
唐突に現れた神様を名乗る幼女に告げられた一言。
「功刀 蓮弥さん、貴方はお亡くなりになりました!。」
これは、どうも前の人生はきっちり大往生したらしい主人公が、神様っぽい幼女にお願いされて、異世界で二度目の人生を送るというお話です。
コミック版『二度目の人生を異世界で』の良さは、
・とても魅力的な登場人物
・テンポのいい話の展開
です。
主人公の「功刀蓮弥」は大往生した剣の達人。
無敵の剣と無尽蔵の魔力を得て、異世界に転生。
偶然出会った、二人の美女冒険者、女剣士シオンと女僧侶ローナの絶体絶命のピンチを救い、冒険者家業をすることに。
ストーリーはとってもありきたりだけど、面白い。
異世界マンガって、
「作画がとても残念」
ということがあるのですが、作画の安房さとる氏の絵はとても上手。
異世界マンガを読みだす初期にこの作品に出会ってしまったので、後に出会うコミックの絵の稚拙さに参ることもあります。
一時、原作者:まいん氏のトラブルで継続が危ぶまれましたが、再開されてのが嬉しい。
『小説家になろう』にも『二度目の人生を異世界で』は掲載されています。
ただ、現在連載は休止中。
原作者のマイン氏の創作意欲がこの作品に向かうのを期待したい。
異世界迷宮でハーレムを
ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。
迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。
そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。となれば、やることは一つ。俺様、最強、ハーレム、性奴隷の要素があり、人も死にます。
コミック版『異世界迷宮で奴隷ハーレムを』の良さは、
・奴隷のロクサーヌ(狼人族)がとてもかわいい
これにつきます。
軽く絶望した高校生。
自殺サイトを探していたら、迷い込んだあるゲームサイト。
ゲームを進めていくとそのまま異世界へ・・・・
という、世の中がイヤになった高校生が異世界に行ってしまうというテンプレなスタートです。
そして、異世界に戸惑いながらも、異常な成長スキルでどんどん強くなっていく。
そして、強くなっていく過程でお金をためて、美しい女奴隷を買っていく。
ストーリーは女奴隷を買っていくプロセスだけです。
あまり、中身のない物語です。
でも、主人公と可愛い狼人族ロクサーヌのやり取りがとても好感が持てて、読んでいて楽しい。
ライトノベル版と『小説家になろう』では、6人くらいの奴隷を確保するところまで話は進んでいますが、コミックでは、奴隷はまだロクサーヌだけです。
でも、ロクサーヌだけ見ていても飽きません。
作画の氷樹一世氏は、絵が上手でとても魅力的なキャラクターを描きます。
疲れた脳に優しいコミックです。
転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~
通り魔から幼馴染の妹をかばうために刺され死んでしまった主人公、椎名和也はカイン・フォン・シルフォードという貴族の三男として剣と魔法の世界に転生した。
自重の知らない神々と王国上層部や女性たちに振り回されながら成長していくカイン。
神々の多大過ぎる加護を受け、でたらめなステータスを隠しながらフラグを乗り越えて行く、少し腹黒で少しドジで抜けている少年の王道ファンタジー。
『小説家になろう』の『転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~』の紹介分から
『転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~』の良さは、
「テンプレ中のテンプレの物語がとても心に心地よく入ってくる。」
とうところ。
異世界に転生した主人公は、10歳で世を統べるすべての神々から加護をいただく。
はっきり言って、その時点で世界最強。
旅の途中たまたま通りかかった、王女・公女を助けそのまま気に入られ爵位を賜り、かつ王女と公女婚約者に。
さらに、エルフの公女にも気に入られ、3人の許嫁をもつことに。
貴族兼冒険者として活躍。
魔族と人間の戦争を未然に防いだことで、魔族の皇女も許嫁にと・・・
まさにテンプレ中のテンプレ。
例えば、王女と公女と一緒に行動すると、ほとんどの場合筋の悪い冒険者に絡まれる。
それを退治する場面など、読んでいるととてもスカッとする。
多分作者の夜州氏の文章技術なんだと。
『転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~』はコミックよりもライトノベルがおススメ。
あらすじを書くと、あまりにもありきたりの物語なんですけど。
とにかく、ぐいぐい読ませてくれて楽しい作品です。
コミックの作画は、可もなく不可もなくという感じです。
精霊幻想記
主人公のリオは異世界のスラム街で最底辺の孤児として暮らしていた。
だが、日本で暮らしていたとある青年の記憶と人格が、七歳のリオの身に宿る。
その後、王女誘拐事件に巻き込まれ、恩人兼重要参考人として、お姫様も通う超名門校に一人放り込まれたリオの運命は……。
『小説家になろう』の『精霊幻想記』の紹介文から。
『精霊幻想記』の良さは、
・自分を主人公に置き換えながらよめて「俺、TSUEEEEEEE~!」が染み込んでくる。
・そして、異世界の女性にモテモテになるところもとても気持ちよく読める。
とうところ。
リオは王国を追われ、旅に出ます。
その旅の途中での体験によって、その力をどんどんつけていくことに。
その力は、世に跋扈する魔物を凌ぎ、
さらに、一国の英雄を凌ぎ、
さらに、異世界召喚された勇者を凌ぎ、
さらに、魔物が操る魔人をも軽くしのぐ、まさに「俺、TSUEEEEEEE~!」世界を描いています。
その強さを得る間に、リオに憧れる美少女は両手の数を超えるというとんでもないストーリー。
ライトノベルは読みやすく、どんどんストーリーが心に入ってきます。
ライトノベルの挿絵も魅力的です。
コミックもあるのですが、進みがちょっと遅くて、まだ主人公の魅力が発揮されるところまで描けていません。
最後に
今まで特に言わなかったのですが、今までの記事は男性目線、男性主人公の異世界マンガ・ライトノベルです。
異世界マンガ・ライトノベルを読むと
現実の世界が忘れられる
気持ちがすごくすっきりする
気分をリセットできる
と、短時間的には心をリフレッシュできます。
しかし、のめりこんだら
人生の時間を無駄遣いする
ファンタジー廃人になる
という副作用もあるのではないかと思うのでご注意を。
追記
女性目線では、やはり理想の王子様に尊敬され・愛されるというパターンが多そう。
でも、異世界ファンタジー系では数は多くありません。
このパターンは、なにも異世界ファンタジーでなくても、現代小説・マンガでも多々あるでしょう。
だから、わざわざ、異世界マンガ・ライトノベルに描かれなくてもいいのではないかと思います。
また違った、女性主人公の場合は、異世界で無双する、みんなに愛される自立した女になる、と言うパターンもあります。
しかしこの場合は王子さまはなかなか登場しないけど。