おはようございます。
神谷です。
この『機動戦士ガンダム サンダーボルト』は他のガンダムとは一線を画します。
なんといっても、戦争に悲惨さがガンガン伝わってきます。
他の『機動戦士ガンダム』シリーズでは、テレビ放送で子どもも見るかもしれないというところから、あまり悲惨なシーンは描けないでしょうが、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』がそんなことはお構いなしですから。
ですから、迫力はスゴイです。
記事はネタバレ満載なので、注意してお読みください。
スペースノイド同士の戦い
サンダーボルトは、ジオン最後の砦、ア・バオア・クーの補給路というジオンにとって軍事上の需要な宙域。
そこに、連邦軍所属のムーア同胞団が奪還をはかります。
かつてサンダーボルト宙域は、ムーア同胞団のコロニーがあった場所。
そこを破壊してジオンは、ムーア同胞団にとって憎むべき敵です。
ムーア同胞団はサンダーボルトをなかなか制圧できません。
サンダーボルトには、ジオンのスナイパーが。
エーススナイパーはジオン義足の兵士のダリル・ローレンツ。
サンダーボルト領域の制圧にてこずるムーア同胞団に、連邦軍から、試作品のガンダムが届きます。
サンダーボルト領域に連邦軍優勢に
ガンダムに乗るのは、ムーア同胞団のエースパイロット、イオ・フレミング。
ガンダムの配備とイオ・フレミングの活躍で、サンダーボルト宙域でムーア同胞団は優勢に戦線を進めます。
じり貧になるジオン軍は、禁断の兵器を準備。
それは、
「リユース・P(サイコ)・デバイス」搭載の
「サイコ・ザグ」
これは、人の四肢の動きを直接モビルスーツに伝えられるというモノ。
このシステムを使えば、操作技術が未熟なパイロットもベテラン並にモビルスーツを操れるというシステムです。
しかし、このシステムに人を接続するためには、人の手足を切断する必要があるという、悪魔のシステムです。
ジオンの義足のエーススナイパー、ダリル・ローレンツは、「リユース・P(サイコ)・デバイス」に接続するために、最後に残った右手を切断されてしまいます。
そして、サイコ・ザグに乗ったダリル・ローレンツは連邦軍の殲滅と、連邦軍のエースパイロット、イオ・フレミングが操るガンダムに挑みます。
サイコ・ザグ、ムーア同胞団を殲滅
サイコ・ザグとダリル・ローレンツの活躍によりムーア同胞団はほぼ殲滅。
また、ガンダムの イオ・フレミングもジオン軍を掃討します。
そして、最後二人の一騎打ち!!
死闘の末、軍配は、ダリル・ローレンツに上がり、イオ・フレミングは捕虜になります。
しかし、ジオン軍はサンダーボルト宙域から撤退、戦線は連邦軍有利に進んでいきます。
他のシリーズとは一線を画すガンダム
ガンダムが負ける
「ガンダムが負ける」
というのが斬新です。
他のシリーズでは、ガンダム同士の戦いの末一方のガンダムが負ける、ということはありますが、一騎打ちでガンダムが他のモビルスーツに負けるというシーンはないと思います。
「ガンダムが負ける」というのはとても新鮮です。
戦争の悲惨さが描かれている
他のシリーズでも、家が燃えるとか、一瞬にして家族が爆死してしまうというシーンはあります。
しかし、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の
「新兵器のために、腕を切り落とされる。」
というのは、かなり衝撃的です。
ジオンのエーススナイパーのダリル・ローレンツの右腕が切断されたとき、その腕を切断した、カーラ教授は、ダリル・ローレンツにそのことを謝ります。
その時に、ダリル・ローレンツがカーラ教授に言いました。
必ず、生き残って、いつか心から笑おう。
理不尽な現実こそ僕らを苦しめる本当の敵だ。
戦争の時代に生まれた僕らには、ちょっぴり試練が多いけど・・・
乗り越えた先には、きっと大きな幸せが待っていると思うんだ。
だから・・・。
なかなか、心に響きます。
ザグがカッコいい
個人的な意見ですが、ガンダムシリーズでNo.1モビルスーツと言えば、やっぱり、ザグです。
そして、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』は、ザグがカッコいいんです。
ですから、ザグが好きな人にはまらないです。
第4巻も楽しみです。