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ザグがガンダムに勝利する物語 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』 太田垣 康男

2014-11-06

 おはようございます。

 神谷です。

 この『機動戦士ガンダム サンダーボルト』は他のガンダムとは一線を画します。

 なんといっても、戦争に悲惨さがガンガン伝わってきます。

 他の『機動戦士ガンダム』シリーズでは、テレビ放送で子どもも見るかもしれないというところから、あまり悲惨なシーンは描けないでしょうが、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』がそんなことはお構いなしですから。

 ですから、迫力はスゴイです。

 記事はネタバレ満載なので、注意してお読みください。

スペースノイド同士の戦い


 時は、1年戦争末期。

 サンダーボルトは、ジオン最後の砦、ア・バオア・クーの補給路というジオンにとって軍事上の需要な宙域。

 そこに、連邦軍所属のムーア同胞団が奪還をはかります。

 かつてサンダーボルト宙域は、ムーア同胞団のコロニーがあった場所。

 そこを破壊してジオンは、ムーア同胞団にとって憎むべき敵です。

 ムーア同胞団はサンダーボルトをなかなか制圧できません。

 サンダーボルトには、ジオンのスナイパーが。

 エーススナイパーはジオン義足の兵士のダリル・ローレンツ。

 サンダーボルト領域の制圧にてこずるムーア同胞団に、連邦軍から、試作品のガンダムが届きます。

サンダーボルト領域に連邦軍優勢に

 ガンダムに乗るのは、ムーア同胞団のエースパイロット、イオ・フレミング。

 ガンダムの配備とイオ・フレミングの活躍で、サンダーボルト宙域でムーア同胞団は優勢に戦線を進めます。

 じり貧になるジオン軍は、禁断の兵器を準備。

 それは、

 「リユース・P(サイコ)・デバイス」搭載の

 「サイコ・ザグ」

 これは、人の四肢の動きを直接モビルスーツに伝えられるというモノ。

 このシステムを使えば、操作技術が未熟なパイロットもベテラン並にモビルスーツを操れるというシステムです。

 しかし、このシステムに人を接続するためには、人の手足を切断する必要があるという、悪魔のシステムです。

 ジオンの義足のエーススナイパー、ダリル・ローレンツは、「リユース・P(サイコ)・デバイス」に接続するために、最後に残った右手を切断されてしまいます。

 そして、サイコ・ザグに乗ったダリル・ローレンツは連邦軍の殲滅と、連邦軍のエースパイロット、イオ・フレミングが操るガンダムに挑みます。

サイコ・ザグ、ムーア同胞団を殲滅

 サイコ・ザグとダリル・ローレンツの活躍によりムーア同胞団はほぼ殲滅。

 また、ガンダムの イオ・フレミングもジオン軍を掃討します。

 そして、最後二人の一騎打ち!!

 死闘の末、軍配は、ダリル・ローレンツに上がり、イオ・フレミングは捕虜になります。

 しかし、ジオン軍はサンダーボルト宙域から撤退、戦線は連邦軍有利に進んでいきます。

他のシリーズとは一線を画すガンダム

ガンダムが負ける

 「ガンダムが負ける」

 というのが斬新です。

 他のシリーズでは、ガンダム同士の戦いの末一方のガンダムが負ける、ということはありますが、一騎打ちでガンダムが他のモビルスーツに負けるというシーンはないと思います。

 「ガンダムが負ける」というのはとても新鮮です。

戦争の悲惨さが描かれている

 他のシリーズでも、家が燃えるとか、一瞬にして家族が爆死してしまうというシーンはあります。

 しかし、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の

 「新兵器のために、腕を切り落とされる。」

 というのは、かなり衝撃的です。 

 ジオンのエーススナイパーのダリル・ローレンツの右腕が切断されたとき、その腕を切断した、カーラ教授は、ダリル・ローレンツにそのことを謝ります。

 その時に、ダリル・ローレンツがカーラ教授に言いました。  

 必ず、生き残って、いつか心から笑おう。

 理不尽な現実こそ僕らを苦しめる本当の敵だ。

 戦争の時代に生まれた僕らには、ちょっぴり試練が多いけど・・・

 乗り越えた先には、きっと大きな幸せが待っていると思うんだ。

 だから・・・。

 なかなか、心に響きます。

ザグがカッコいい

 個人的な意見ですが、ガンダムシリーズでNo.1モビルスーツと言えば、やっぱり、ザグです。

 そして、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』は、ザグがカッコいいんです。

 ですから、ザグが好きな人にはまらないです。

 第4巻も楽しみです。 

 

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