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勇気とは 『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎

2014-08-07

おはようございます。

神谷です。

友達が、上級生やクラスのいじめっ子にいじめられているのを見た。

そんな場面は、誰だって一回や二回あると思います。

その時あなたのとった行動は?

その時どうすればよかったのか?

誰でも一回は経験することは、当然コペル君にも降りかかってきます。

その時コペル君はどう行動したのか?

コペル君の友人たちはコペル君をどう思ったのか?

『君たちはどう生きるか』を読めば、

「そうすればよかったのか。」

ときっと思うはず。

今回はそんな話です。 

上級生が友達を標的に

ガッツ

コペル君には、速水君、北見君、浦川君という仲の良い友達がいます。

速水君は線の細い大人しめの子。

北見君は、活発で親分肌のある子。

浦川君は家の仕事のお手伝いが忙しい親思いの子

そんな友達と楽しい学生生活を送っていましたが、ある日、「上級生が北見君をなぐる」という噂を耳にします。

上級生にも簡単に頭を下げない北見君は上級生の標的になっていたようです。

北見君をのぞく3人はどうすれば北見君を守れるかを相談します。

その結論は、北見君が呼び出されたら、みんなで上級生のところに行こう。

そうすれば簡単に殴られることもないだろう。

そして、仮に殴られたら、みんなで殴られようと、決まりました。

北見君はそんなことはしなくていいと、辞退しましたが、他の3人の友情によってそう決まりました。

ある雪の日

雪の風景

そんなうわさが出て、不安な日々を過ごしたコペル君ですが、いっこうに上級生からの呼び出しはかからず、チョッと忘れかけていた雪の日。

コペル君たちはありがちな雪合戦を楽しんでいたのでした。

そして、その最中、北見君と速水君が上級生につかまりました。

上級生の作った雪ダルマを壊したから謝れというのです。

速水君は謝ったのですが、上級生はこんな機会を狙っていたのですから、それくらいで許すことはありません。

そして、その場に浦川君も割って入ります。

そしてコペル君は・・・

その場に飛び込もうと思っても足が動きません。

そして、北見君、速水君、浦川君は上級生たちに殴られ、雪玉の標的になって、ボロボロになってしまいました。

コペル君は、どうしてもその場を動けませんでした。

そして、上級生が立ち去った後、北見君たちもその場を離れていきました。

近くにコペル君がいることを知っていたのですが、北見君、速水君はコペル君を振り返ることもなく、チョッと浦川君だけはコペル君に振り返りましたが、やはりそのまま立ち去ったのでした。

コペル君は、友達を裏切ってしまった気持ちと、もうあの友人たちとは友達ではないのではないかという不安に包まれました。

勇気と責任

寝込む

 

コペル君は、次の日から熱を出して寝込んでしまいました。

その間も考えることは、友達のこと。

いろいろな言い訳も浮かんできます。

しかし、どんな言い訳をしても、結局は自分にはウソはつけないのです。

そして、思い悩んで叔父さんに相談します。

叔父さんは、すぐにでも北見君たちに手紙を出して、コペル君の気持ちを伝えなさいと、アドバイスします。

コペル君は、手紙を出して気持ちを伝えても北見君たちが、コペル君を許さないのではないかと不安になります。

許してもらえないのなら、手紙は書けないと。

叔父さんは、

そんな考え方をするのは、間違ってるぜ。

君は、友だち同士の硬い約束を、破ってしまったんじゃないか。

黒川のゲンコツがこわくって、とうとう北見君たちと一緒になれなかったんじゃないか。

そして、自分でも悪かったと思い、北見君たちが怒るのも仕方ないといっている。

それなのに、なぜ、そんなことを言うんだい。

なぜ、男らしく、自分のしたことに対し、どこまでも責任を負おうとしないんだい。

北見君や水谷君から絶交されたって、君には文句が言えないんだぜ。

ひとことだって、君からいうことはないはずだぜ。

<中略>

北見君たちと仲直りしたいって気持ちは、叔父さんにだってわかるよ。

でもね、コペル君、いま君はそんなことを考えていちゃいけないんだ。

いま君がしなければならないことは、何よりも先に、まず北見君たちに男らしく謝ることだ。

その結果がどうなるか、それは、いまは考えちゃいけない。

君が素直に自分の過ちを認めれば、北見君たちが機嫌を直して、元通り君と友だちになってくれるかもしれない。

あるいは、やっぱり憤慨したまま、君と絶交し続けるかもしれない。

それは、ここでいくら考えて見たってわかりゃしないんだ。

しかし、たとえ絶交されたって、君としては文句は言えないだろう。

だから、だからね、コペル君、ここは勇気を出さなけりゃいけないんだよ。

どんなつらいことでも、自分のしたことから生じた結果なんだから、男らしく耐え忍ぶ覚悟をしなくっちゃいけないんだよ。

コペル君は北見君たちに手紙を出します。

そして、手紙を出した数日後北見君たちは、コペル君を訪ねてきます。

結果は想像できますよね。

そして、北見君たちをイジメた上級生たちはどうなったか・・・

まさに、爽やかに事件は結末を迎えます。

どんな結末下記になる方は、『君たちはどう生きるか』を読んでくださいね。 

こんな叔父さんがいたら素敵ですね。

でも、お父さん、あなたが、この叔父さん役になれるんです。

そして、お父さん自身が叔父さんやコペル君、北見君たちからたくさん学べるのが、

『君たちはどう生きるか』

なんです。

読み終わった後、とても清々しい気分になれる本です。

ご購入の際はこちらからどうぞ

 

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