おはようございます。
神谷です。
確か雑誌『プレジデント』だったと思うのですが、アランの『幸福論』を紹介していました。
とても共感できる記事だったので、アランの『幸福論』を読んでみようと書店に行ったてこの本を見ました。
さすがは岩波文庫、字が小さくて文庫でも結構厚い・・・。
思わず手を引っ込めてしまいました。
いつかは読もう・・・・って、なかなかこうなると読まないものですよね。
そんなことを思っているときに出会ったのが、
『幸福論 まんがで読破』
です。
「そうだ!これからはまずはいろう。」
ということで、手に入れてさっそく読んでみました。
比較的絵もしっかりしていて、読みやすかったです。
Contents
登場人物
『幸福論 まんがで読破』は、物語になっています。
■ ロラン
主人公
フランスの中流家庭で育った青年。
平和だけども味気ない生活に幸福を乱せないでいる。
■ エミール
作家であり、人々に幸福になるための心得を説いている。
■ ドニ
うつ病を抱える青年。
他人に気を使われることが大嫌い。
■ ロランの両親
ささいなことからケンカする夫婦。
■ マリー
ドニの姉。
明るい性格の持ち主。
物語は、ロランがドニに関わることによって、幸福とは何かを求めていく過程が描かれています。
「不幸」は軽い運動でやっつけよう
ロランはドニと書店で働いています。
ドニは客相手にうまく立ち回れず、よくトラブルを起こします。
ロランはそんなドニをいろいろ気を使うが、ドニはそんなロランに対しても嫌悪感を抱きます。
ロランが家に帰れば両親はいつもケンカが絶えません。
そして、自分自身も今一つ幸福感を感じることができません。
そんな日々を送る中で、ドニの姉に、エミールと言う作家が書いた『幸福について』という本を紹介されます。
引用します。
不幸を遠ざける方法として、
「考え方を変える」
というのはよく知られているものである。
しかし、それは正しい方法ではない。
なぜなら強大な苦痛の前では「思考」はまったく力をもたないからである。
そうではなく、必要なのは適当な運動をやってみることだ。
微笑み・あくび・肩をすくめるなどである。
これらの運動はたちまち体内の血液循環を良好にし気分を和らげてくれるだろう。
「ハッ!」としませんか?
いろいろ落ち込んでいる人に対して、言葉を並べてもダメ。
とりあえず、
「ちょっと、一緒に歩かないか。」
と散歩に誘うのがいいのですね。
そして、季節の気持ちよさを話しかけるのがいいかもしれません。
春の温かみを感じる風、
夏の陽ざし、
秋の涼風、
冬の寒気、
これらを感じれば、心が不幸を想像する部分をどんどん小さくすることができます。
そうすることによって冷静な思考を取り戻しやすくなります。
そうなれば、こちらの理性的な励ましに耳を傾けてくれるでしょう。
ロランはドニとのかかわりの中から、「幸福」を学んでいきます。
幸福になるためにはどうすれば?
次回につづきます。
ご購入の際は、こちらからどうぞ。